自転車の組み立て方


ここでは、基本的な自転車の組み立て方の説明をしていきます。
下記文章以外でも、単純なことから難しいことまで、なんでもご相談ください。

※下記の説明は、一般的なロードレーサーによる説明です。
他にもいろいろな種類ケースがありますので、詳細について知りたい方は
ご連絡ください、お待ちしております。

1.完成車の場合

基本的に自転車は、7割程度組み立てられた状態でメーカーより送られてきます。
2.まずは梱包を解き、分解作業に入ります。

組みつけられた部品を全て取り外して行きます。
この際、

部品に問題がないか、

初期の組み付け状態に問題がないか、

フレームに問題がないか、

チェックして行きます。
3.フレームのチェック 修正作業

意外かもしれませんが、メーカーから発送された状態は完全ではありません。

7割程度組み立てられた状態から、残り3割を組み立てたとしても、走ることは
可能です。

しかし、本当に快適な状態で乗って頂くには、実はかなりの作業を必要とします。


フレームの傷などのチェック。


BB(クランクの付いている部分の軸ですね)のタップ処理
この作業を行うことで、とても快適なクランクの回転が得られます!






BB(クランクの付いている部分の軸ですね)のフェーシング作業
タップ作業の次に必ず行う作業です。
こちらも回転性能の大幅な向上が得られます!




ヘッド部分のフェーシング作業。
フレームのタイプによって、作業内容が変わってきます。




上記の写真ははグリスアップ作業のみの写真ですが、
BB部分と同様、カッターによる修正作業を行います。




フレームエンドのチェック、修正。
この部分の精度を出すことで、自転車がまっすぐ走ります。
意外なようですが、まっすぐ走らない自転車も多かったりするので、
重要な作業の一つです!







シートチューブ部の処理。
この部分はシートポスト(サドルを支えている部分ですね)が入る部分です。
ここの部分のカドを取ってあげると、シートポストに傷が付きにくくなったり、シートポストの
固定力をあげることが出来ます。
写真にはありませんが、精度に問題があるものは、シートチューブリーマーという工具を
用いてフレーム内部の修正も行います。



4.ホイールの調整、修正。

ホイールは、スポークという針金のような部品が、引っ張り合ってバランスを取っています。
この部分の張りのバランスを調整、最適化することで、ハンドリング、ペダリング
の安定、快適性の大幅な向上が可能です。
初期の状態で調整が必要でないホイールに会ったことは
ほとんどないので、重要な作業の一つです。

この作業を、調整、馴染み出し、を繰り返すことで、精度を高めます。
最終的に、テンションメーターでチェックして完了です。

 



この部分はかなり時間がかかる工程になるので、
フレ(歪み)をとるだけの場合も多いようですが、一本一本のバランスを
適正にすることで、走りは見違えるほど変わってしまいます!

また長期の使用でも、フレ(歪み)が出にくくなるなどの利点もあります。

5.組み立て作業。


フレームの修正、ホイールの調整作業が完了、部品のチェックまで完了した段階で
組み立て作業に入ります。
この際、メーカーから発送された状態でのグリスなどは、大部分除去してしまいます。
当店での組みつけの際は、各部に最適なグリスや油脂類に塗布し直しての作業になります。

ロードバイクでは8種類程度。
マウンテンバイク、特にサスペンション搭載のモデルでは10種類以上のグリスを使用します。


最近では、カーボンや、トルク管理が非常に重要な素材やケースが多いので、
油脂の種類にもかなり気を使っております。
逆に、グリス類を塗布してはならない場所もあるので、その辺りも注意すべきポイントです。
言うに及ばずですが、トルク管理も当然しております。





まずは、BB(ボトムブラケット)の取り付けからです。
この部分は、ペダリングのカナメであり、非常に負荷のかかる場所でもあります。
トルクの掛かりやすく、噛み込み難いグリスを使用します。
今回のケースは違いますが、カーボンなどのフレームの場合には、樹脂等の素材を侵食
しないタイプの物を使用します。
 





次にヘッド回りの取り付けです。
フレームにヘッドパーツを圧入していきます。
ヘッドの部分には幾つか種類があるので、ケースによって変ります。

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次にクランクの取り付けです。
クランクの構造にはいろいろな種類があり、形状によって取り付け方が異なります。
最近の主流は、シマノのオクタリンクU、またそれに模した他社製品が増えています。
このタイプの物は、フレームの精度、取り付けトルクにより、大幅に性能が向上します。






次にフロントフォークの取り付けになります。
こちらも上記と同様、適正トルクと、グリスを塗布して組みつけて行きます。
近年のフレームは、カーボン製が多く、
それに適したグリスを使用することが後の性能に大きく関わってきます。






次にブレーキ等の組み付けになります。






車輪を組み付け、Rディレラー取り付け部分の修正。
完成車、フレーム販売の状態に関わらず、精度が出ていない部分です。
専用工具で、適正にフレームを修正、チェックします。
 





他のパーツ、デュアルコントロールレバー(変速機&ブレーキレバー)、フロントディレーラー
チェーン等の取り付け、
変速ワイヤー、ブレーキケーブル等も取り付けて行きます。
適正なワイヤー長、取り回し、
また、ワイヤーにケミカルチューニングを施すことによって、
初期の組み付け状態では得られない滑らかな操作感を得られるようになります。






変速機の調整、ブレーキ、レバーの調整、デュアルコントロールレバー(変速機&ブレーキレバー)
の調整、各部分のチューニングを施して行きます。



バーテープ、サドル、ペダルを取り付けて組み付け作業が完了です。
この際に、当初計測したボディージオメトリーから、ある程度適したポジションを
仮に設定しておきます





この後、試乗チェック、微調整、をして組み立て作業が完了となります。
この後、納車作業、フィッティング作業となります。


自転車の詳しいフィッティング作業はこちら → 自転車のフィッティング

6. 最後に。

ここまで読んで頂いてありがとうございます。

自転車というのは、自分の足さえあればどこまでも走っていける、
乗り物と人間の一体感がなんともいえない素敵な乗り物です。

ご来店頂いたお客様に、この楽しさをずっと味わって頂きたいと思っています。
例を挙げればキリがなくなりますが、一つ一つを大事にお客様とお付き合いして行きたいと思います。
限りなくライダーに近いお店、一緒に楽しめるお店、これから自転車を始めてみたい、
今の自転車になにか疑問を感じる方、一度ご来店してみてください、
自ら走る経験と技術でお答えできると思います。

小さな店舗ではありますが、自転車を一緒に楽しみましょう!!

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